「中学受験で離婚する夫婦は意外と多い。」
そんな話を耳にしたことがあります。
もちろん、中学受験が直接の原因というわけではないのでしょう。
でも、受験をきっかけに夫婦の価値観の違いや役割分担の不満が一気に表面化し、そのまま修復できずに数年後、離婚へ至るケースもあるそうです。
正直、私は以前まで、
「うちは大丈夫」
と思っていました。
もともと夫婦仲は良く、一緒に笑って、一緒に子育てをしてきたつもりでした。
……でした。
最近は娘の中学受験が本格化するにつれ、マンション中に響きそうなくらいの大喧嘩をすることもあります。
「なんで私ばっかり頑張っているの?」
そんな言葉が頭の中をぐるぐる回ります。
宿題の管理。
テストの分析。
苦手単元のフォロー。
学校行事との調整。
友達との遊びの調整。
スケジュール管理。
気づけば毎日、中学受験のことばかり考えています。
一方で夫はというと、
「受かればいいんじゃない?」
「そんなにやらなくてもいいんじゃない?」
というスタンス。
もちろん、娘を応援していないわけではありません。
ただ、温度差があるのです。
その温度差が、受験期には想像以上に大きく感じられます。
こちらは毎日必死だからこそ、
「もっと協力してよ」
「もう少し危機感を持ってよ」
という気持ちになってしまいます。
そしてお願いしても思うように動いてもらえない。
期待する。
裏切られる。
イライラする。
また期待する。
そんな悪循環です。
一方で夫からすれば、
「そんなに怒らなくても」
「そこまで追い込まなくても」
と思っているのかもしれません。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、お互いが違う景色を見ているだけなのでしょう。
受験ブログを読んでいると、夫婦で同じ熱量で伴走している家庭もあります。
でも、実際は少数派なのかもしれません。
母親が伴走役になり、父親は仕事中心。
そんな家庭のほうが多い気もします。
だからこそ、父親に母親と同じ熱量を期待し続けると、お互い苦しくなるのかもしれません。
最近、私は少し考えるようになりました。
中学受験は長距離走です。
小4から始めれば約3年間。
その間ずっと戦場のような家庭では、子どももつらいし、夫婦も疲れ切ってしまいます。
受験が終わったとき、
第一志望に受かっても、
夫婦関係が壊れていたら、それは少し寂しい気がします。
もちろん、期待しないなんて簡単にはできません。
「これくらいやってほしい」
と思う気持ちは消えません。
でも、期待を減らすことと、お願いを諦めることは違うのかもしれません。
相手ができることだけお願いする。
できない部分は最初から自分でやると決める。
そして、やってくれたことには「ありがとう」と伝える。
そんな小さな積み重ねが、案外大事なのかもしれません。
中学受験は、子どもだけでなく親も試されるイベントだと言われます。
学力だけではなく、親の忍耐力も、夫婦関係も。
だからこそ、合格だけをゴールにするのではなく、
「受験が終わっても、この家族でよかった」
そう思える3年間にしたい。
今はまだ修羅場の真っ最中ですが、数年後にこの記事を読み返したとき、
「あの頃は大変だったね。」
夫婦で笑って話せる日が来たらいいなと思っています。