娘にやっと伝えられた教訓。書くことが苦手な娘とノート練習

我が家の娘は、ほとんどノートを取りません。
新4年生になったら、
さすがにノートを書くようになるのかなと思っていました。

ところが娘いわく、
「今の塾では教科書に書き込むスタイル」
とのこと。
本当なのかどうなのか、母にはよくわかりません。

理科で面白い覚え方を教わってきても、
「それどこに書いてあるの?」
と聞くと、
「先生が言ってた」
と言います。

「じゃあメモは?」
「してない」
せっかく気に入った語呂合わせも、
どこにも残っていません。

そんな娘が、ついにノートを書くことに取り組み始めました。
きっかけは、計算ミスだらけのテストです。

理解していないわけではありません。
問題の意味もわかっているし、解き方も知っています。
でも間違える。

答案を見返してみると、原因はほぼ一つでした。
途中式を書いていないのです。
「えーっと……
これは頭の中だけでやる量じゃないよね?」
本当に暗算できるならいいのです。
でも、書かないから間違えている。

他の理由が見当たらないくらいでした。
さすがの娘も、
「まずいね~」
「やばいね~」
と苦笑い。
そこで私は、
「どんなにゆっくりでもいいから、
途中の数字、途中式を書いてみよう」
と提案しました。

すると娘は、
「でもまだ塾では
ノートを書きましょうって言われてない」
と抵抗します。

そのとき、ふと伝えた話があります。
「赤ちゃんだって、
急に大人みたいには歩けないよね?」
立とうと思った日があって、
立てたり立てなかったりして、
つかまり立ちができるようになって、
一歩歩けたと思ったら転んで、
何千回も尻もちついて、
やっと歩けるようになるよねぇ。
「やってみないとできるようにならないよ」

そして娘に、こんな話をしました。
「ノートを書くのだって、
これから算数がどんどん難しくなっていったら
かけないと死ぬよ。特に難関校狙うなら。」

今は頭の中だけで計算できる問題があっても
学年が上がるにつれて、
数も大きくなり、
式も長くなり、
考えることも増えていきます。

そのとき、全部を頭の中だけで処理しようとすると、
間違いが増えてしまう経験を母も何度となくしてきました。

だからまずは紙に書き出す。
頭の中の情報を紙に取り出して、
脳のリソースを空ける。
そうすると、考えるためのスペースができるから
どうやったら解けるか考えやすくなったんだよママはと。

そして短時間での見直しもしやすくなるよと。

最初からきれいに書けなくていいんだよ。
と語りました。

まずは書いてみる。
書いているうちに、
「こっちのほうが見やすいな」
「こっちのほうが間違えにくいな」
「この書き方のほうが楽だな」
ということが少しずつわかってくるはず。

でも、それは実際に書いてみた人だけが気づけること。
やってみないと始まらないんだよ。
「赤ちゃんが急にスタスタ走ったら怖いでしょう?」って。

立って、
転んで、
また立って。
何度も繰り返すから歩けるようになる。

ノートも同じ。
上手にかけないことは失敗じゃない。
上手に書くための過程にすぎないんだよ。

そう話したら、娘は意外にも納得した様子でした。

そして我が家では、ゆっくりとノートを書く練習が始まりました。

今はまだスピードよりも、
「ここは書いたほうがいいよね」
「これは頭の中だけだと危ないかもね」
そんなことを親子で試行錯誤しながら進めています。

そのうち受験本番が近づけば、
速く書く練習も必要だと思います。

でも今はまだ練習期間。
よちよち歩きの赤ちゃんに、
いきなり全力疾走を求めないように。

まずは一歩ずつ。
そんな気持ちで、今日も娘のノートを見守っています。