本嫌いの母が試行錯誤。月100冊読む娘ができるまで

娘は今、本をよく読みます。
多いときは月100冊。普段でも月50冊くらいは読んでいると思います。
国語の成績も良く、ある塾では全国1位や全国20位を取ったこともあります。

すると、
「小さい頃から読み聞かせを徹底したんですか?」
「親御さんも本好きなんですよね?」
と聞かれることがあります。

でも実は違います。
母である私は本が嫌いでした。
小学生の頃は6年間で10冊読んだかどうか。
漫画ですら読むのが遅く、速読を意識しても1冊2時間くらいかかるタイプでした。

そんな私が、
「娘には本を好きになってほしいな」
と思いながら、なんとなく続けてきたことを書いてみます。

0歳から頑張ったわけではありません
よく読書教育の記事を見ると、
「0歳から毎日読み聞かせ」
「赤ちゃんの頃から本棚を用意」
などが出てきます。
我が家はそんな感じではありませんでした。
むしろ思いつきです。

転機は5歳くらい。
「図書館って無料だし、とりあえず借りてみるか」
そんな軽い気持ちでした。
5歳の1年間で図書館から400冊借りた
そこから毎週20冊ほど図書館で借りる生活が始まりました。
年間で400冊くらい。
娘が読まなくても借ります。
私が勝手に読み聞かせます。
興味がなくても娘の横で読んでいます、つぶやいています。
今思うと、読書習慣をつけようとしていたというより、
本が家にある状態を作っていただけかもしれません。

最初は同じ本しか読んでくれませんでした
親としては、
「いろんな本を読んでほしいな」
と思います。
でも娘は同じ本ばかり読んでいました。
何回も。
何回も。
何回も。
別の本をすすめても、
お気に入りの本に戻ります。
でも今振り返ると、それで良かったと思っています。
好きな本だから読む。
楽しいから読む。
まずはその感覚の方が大事だったのだと思います。

読みたい本には口を出さない
我が家には、
「その本はダメ」
がほとんどありません。
恋愛小説でもいい。
ホラーでもいい。
ミステリーでもいい。
教育漫画でもいい。
本人が読みたいならOK。
むしろ、
「それ面白いの?」
と聞くことはあっても、
「もっと良い本を読みなさい」
とは言わないようにしていました。

意外と効いたのは親が楽しそうに読むこと
娘はよく私が読んでいれば、気になって覗きに来ました。
せっかく買ってみたものの読んでくれない本は私が読み始めました。
すると
「ちょっと貸して」と言ってきます。
そして5ページくらい読んでみる。
面白いとそのままハマる。
そんなことが何度もありました。
無理にすすめるより、
楽しそうにしている方が興味を持つのかもしれません。

理科ダマンが欲しいと言われてガッツポーズ
小学校2年生の頃、
娘から突然、
「理科ダマンが欲しい」
と言われました。
私は心の中でガッツポーズです。
読むなら何でもいい。
そこで、
理科ダマン、サバイバルシリーズ、コナンの歴史、ねこねこ日本史、
歴史漫画、科学漫画
など、読んでみたいというものを次々買いました。
教育漫画ばかりではありません。
本人が少しでも興味を持ったものはどんどん増やしました。(300冊以上かな?)

漫画しか読まない時期もありました
そしてしばらくの間、
本当に漫画しか読みませんでした。
たぶん1年くらい。
親としては少し不安になります。
「このままずっとかたくなに漫画だけしか読まなかったらどうしよう」
と。
でも結果的には問題ありませんでした。

むしろ漫画で読むこと自体が好きになったのだと思います。
アニメから入ることもあります
私は本から入らなくてもいいと思っています。

読んでほしいなと思う作品は、
まずアニメを見せることもあります。
アニメで好きになる。続きが気になる。
漫画を読む。もっと知りたくなる。
小説に手を伸ばす。
そんな流れです。

例えばドクターストーン。
アニメから入り、
化学や地層や科学史に興味が広がりました。
本を読ませようとしたのではなく、
興味を育てていたら結果的に活字も読むようになった。
そんな感覚です。

転機はYomokkaでした
3年生の夏。
学校で導入された読書サービス「Yomokka」が転機になります。
そこには漫画がありません。
あるのは児童小説。

最初はなんとなく読み始めたのだと思います。
でも気づけば夢中になっていました。
漫画しか読まなかった娘が、
児童小説を次々と読み始めたのです。
そして夏休みには月100冊近く読むようになりました。
今思うと、
漫画で読むことに慣れていたからこそ、
小説への抵抗がなかったのかもしれません。

読売KODOMO新聞まで好きになった
さらに読売KODOMO新聞を取り始めました。
すると毎週、
新聞が届くたびに、
「わ~!新聞だ~♪」
と大喜び。
そして新聞を広げて読み始めます。
その姿は小学生というより、
休日のお父さんです。
親父のように新聞を読みふける娘が誕生しました。

月100冊読むけれど、本の虫ではありません
ここまで読むと、
ずっと本ばかり読んでいる子を想像するかもしれません。
でも実際は違います。
放課後は友達と遊びます。
習い事にも行きます。
塾にも行きます。
家ではおしゃべりもしますし、ゲームやテレビも見ます。
歌番組も大好き、オシャレやメイクも大好き。

読書は、
お風呂
寝る前
移動時間
ちょっとした空き時間
そんなスキマ時間にしていることが多いです。
大人がスマホを見る感覚に近いのかもしれません。

名作はほとんど読んでいません
ここまで読んで、
「名作文学は読ませないの?」
と思う方もいるかもしれません。
実は我が家は、いわゆる名作をほとんど読んでいません。
恋愛小説も読む。
ホラーも読む。
ミステリーも読む。
教育漫画も読む。
本人が読みたいものを読む。
そんなスタイルです。

それでも国語の成績は悪くありません
もちろん成績だけが全てではありません。
でも参考までに書くと、
娘は国語で全国1位や全国20位を取ったことがあります。
だから私は、
「名作を読まないと国語力がつかない」
とは思っていません。

むしろ、
好きだから読む。
もっと知りたいから読む。
その積み重ねの方が大きかった気がしています。


振り返ると、
私は娘を本好きにしようとしていたわけではなく
興味を持ったことを深掘りできる人になってほしかった。
その結果、
本が便利な道具になっただけ。
そんな気がしています。
本嫌いだった私から、
月100冊読む娘が生まれました。

子どもを本好きにする方法は、
良い本を与えることではなく、
好きなものを好きなだけ読める環境を作ることなのかもしれません。