母親の狂気が父親には伝わらない。中学受験における情報格差

中学受験をしていると、
どうしても母親のほうが熱心になりがちです。
塾の送り迎え。
宿題管理。
保護者会。
ママ友からの情報収集。
気づけば、母親だけが大量の情報を抱えています。

一方で父親は、
「今のままでも十分できているんじゃない?」
という反応。
すると母親は思います。

「なんでわかってくれないの?」
「このままだと危ないのに!」
「もっと危機感を持って!」と。
私も何度もそう思いました。

でも最近、少し反省したことがあります。
もしかしたら、夫は何も考えていないわけではなく、
見えている情報量が違うだけなのかもしれないと。

私は毎日、中学受験のことを考えています。
保護者会に参加し、ママたちと話し、
塾の先生の話を聞き、YouTubeを見て、
勉強の進行を見ています。
頭の中には何千、何万という情報が入っています。

だから、
「あ、このままだとまずいかも」
という小さな変化に反応します。

ところが夫は違います。
仕事をしながら、
たまに私から話を聞く程度。
持っている情報量は圧倒的に少ないのです。

すると私には火事に見えるものが、
煙すら見えていないこともあります。

以前の私は、
「なんでわからないの!」
と怒っていました。

でもある時気づきました。
私の頭の中にある情報を、夫は知らないのです。
当たり前です。
説明していないのですから。

実際、私が何度説明しても反応が薄かったことがあります。
ところが、
「この動画だけ見てみて」
と専門家のYouTubeを2本見てもらったところ、
夫の反応が変わりました。
「なるほど、そういうことか」
と。
私が100回説明するより、
第三者が10分話したほうが伝わることもあるのです。

中学受験では、
気持ちの共有ができないのではなく、
情報格差があるんだなということに気が付きました。

だから、
「わかってくれない」
と思ったら、
まずは
「同じ景色を見られているかな?」
を確認してみるのも大事かもしれません。

動画でもいい。
保護者会資料でもいい。
塾の先生の話でもいい。
母親が抱えている不安や危機感は、
意外と共有されていないことがあります。

そして最近の私は、
夫に危機感を持ってもらうことより、
私が見ている景色を少しでも共有することのほうが
大切なのかもしれないと思いました。

母親の狂気は、案外情報量から生まれているのかもしれません。