サピックスに大きな不満はありませんでした。
ただ、正直な感想を言うと、
「よくわからないまま通っていた」
というのが一番近いかもしれません。
なぜなら、サピックスでは保護者は基本的に校舎の中に入れません。
ビルの入り口で交通整理をしているスタッフの方に子どもを引き渡し、
授業が終わる頃にまたビルの前で待つスタイルです。
そのため、
• どんな先生が教えているのか
• 授業中の雰囲気はどうなのか
• 子どもがどんな表情で授業を受けているのか
そういったことがほとんどわかりません。
もちろん問い合わせをすれば担任の先生が対応してくださいますし、保護者会もあります。
ただ、日常的に先生と顔を合わせる機会はほとんどありません。
我が家の娘はあまり多くを語らないタイプでした。
「今日どうだった?」
と聞いても、
「楽しかった」
「普通」
「忘れた」
で会話終了です。
先生の話もあまりしません。
なので、
「本当に理解できているのかな?」
「授業は楽しめているのかな?」
「先生との相性はどうなんだろう?」
そんなことを考えても、実際のところはよくわからないままでした。
ただ、成績は上がっていました。
だから、
「きっと大丈夫なんだろう」
と思っていました。
今振り返ると、サピックスはある意味とても合理的な塾だと思います。
保護者はあまり介入せず、
子ども本人が授業を受け、結果はテストの数字で確認する。
極端に言えば、
「授業の評価は成績で判断してください」
というスタイルなのかもしれません。
一方、転塾した早稲田アカデミーはかなり対照的でした。
保護者会の頻度も多く、面談もあり、先生方の顔も見えます。
クラス会などで直接話を聞ける機会もあります。
どちらが良い悪いではなく、
サピックスは「結果で見る塾」。
早稲アカは「過程も見えやすい塾」。
そんな違いを感じています。
もし私と同じように、
「子どもの様子をもっと知りたい」
「先生ともう少しコミュニケーションを取りたい」
というタイプの保護者なら、
最初は少し物足りなく感じるかもしれません。
逆に、
「余計な連絡はいらない」
「成績で判断できれば十分」
というご家庭には、サピックスはとても合っている仕組みだと思います。
我が家の場合は、小3までは特に問題ありませんでした。
ただ、子どもが大きくなり、勉強内容も難しくなってくるにつれて、
「今どんな状態なんだろう?」
という不安が少しずつ大きくなっていったのも事実です。
サピックスの校舎の前で娘を待ちながら、
「今日はどんな授業だったのかな」
と想像していた日々を思い出しました。