うちの娘は書くことがあまり好きではありません。
特に読書感想文。
夏休みの宿題の中でも、かなり苦手意識が強いタイプです。
以前は、
・どんなことを書こうか箇条書きにする
・どの順番で書くか考える
・下書きを作る
・清書する
という流れで、一緒に構成を考えていました。
でも、何年やっても親が横についていないと進まない状態。
「そろそろ一人で書けるようになってほしいなぁ」
と思っていました。
そんな時、ふと思い出したのが
サピックス時代の「さぴあ作文コンクール」です。
課題図書を読んで作文を書くコンクールなのですが、
毎年優秀作品をまとめた冊子が配られます。
ある日、
「これ使えるかも」
とひらめきました。
そこでまず課題図書を購入。
最初は私が読み聞かせをしていたのですが、
途中から娘が興味を持ち、
「続きは自分で読む」
と言い出しました。
そして本を読み終えた後、
「優秀賞を取った子の作文を読んでみて」
と声をかけました。
すると面白いことが起きました。
娘は何作品か読みながら、
「この子はこういう書き方なんだね」
「この人は感想というより自分の体験を書いてるね」
「この作文、本の話から結構ずれてる気がする」
など、いろいろなことに気付き始めたのです。
そこで私は、
「そうなんだよ。読書感想文って思ったより自由なんだよ」
と伝えました。
大人からすると当たり前かもしれません。
でも子どもにとっては、
「正解があるはず」
「こう書かなきゃいけないはず」
と思っていることが多いのです。
だから、
「自由に書いていいよ」
と言われても困ってしまいます。
自由って実は難しいんですよね。
何を書いてもいいと言われるほど、手が止まる。
ところが実際の優秀作品を見ると、
本の内容を中心に書く子もいる。
自分の体験談をたくさん入れる子もいる。
将来の夢に話が飛ぶ子もいる。
同じ本を読んでいても全然違う。
その姿を見て、
「こんな感じでいいんだ」
というイメージが娘の中で少しできたようでした。
私は読書感想文が苦手な子ほど、
「書き方を教える」
よりも
「見本をたくさん見る」
ほうが効果があるのではないかと思っています。
作文が苦手な子は、何を書けばいいかわからないのではなく、
どこまで自由に書いていいかわからないことが多いからです。
スポーツでも料理でも、まずは上手な人の真似から入ります。
作文も同じ。
いきなりオリジナルを求めなくてもいい。
まずはたくさんの作文を読んで、
「こういう書き方もあるんだ」を知る。
それだけで、白紙の原稿用紙へのハードルはぐっと下がるかもしれません。
読書感想文に苦戦しているご家庭があったら、ぜひ一度「優秀作品集」を読ませてみてください。
我が家では、「自由に書いていい」が少しだけ理解できた瞬間でした。