集中力を鍛えるための最初の一歩。「1問を終わるまでしゃべらない練習」

娘はよく問題の途中で話しかけてきます。
「ママ~今日ね」
「そういえばさ~」
「この前ね~」
最初は気にしていませんでした。
でもある日気づいたのです。

もしかして娘は、問題が解けないのではなく、
問題を最後まで集中して解く練習が足りないのではないかと。

中学受験の勉強をしていると、
つい難しい問題を解けるかどうかに目が向きます。
でも実際には、
・問題文を最後まで読む
・途中で他のことを考えない
・わからなくても投げ出さない
・解き終わるまで向き合う
という土台が必要です。

そこで我が家では、
まずはとても小さな目標を作りました。
「1問解き終わるまで、別の話をしない」
たったそれだけです。

30分集中しようでも、
1時間集中しようでもありません。
まずは1問。
途中で学校の話をしたくなっても、
面白いことを思い出しても、
解き終わるまで待つ。
そんな練習です。

1問終わるまでおしゃべりしない。
解いている間になにか気になることがあっても
それを忘れて問題に集中する練習をしようね。
問題1問解き終わるまででいいよと。
小さいスモールステップにして、お願いしてみました。

今までさんざんいろいろ提案してきましたが、
なかなか改善されなかった集中力問題の
糸口が見えてきたようです。

2日目。
娘は問題の途中で話しかけてこなくなりました。
もちろん完璧ではありません。

夫からの電話に以前は必ず手を止めて聞きに来ていたのが、
今日は無言です。
以前より明らかに
外部の音に反応しなくなりました。

さらに驚いたのはその後です。
最近の娘は、
こんがらがった問題に出会ったとき、
「もうわからない」
ではなく、
「どこが間違っているんだろう」
と向き合うようになりました。

本人は嫌そうです。
そりゃそうです。
間違いと向き合うのは大人だって嫌です。

でも以前なら、
嫌な気持ちから逃げていたところを、
少しだけ踏みとどまれるようになりました。
これは大きな成長だと思いました。

私はよく、
「あと何千個の壁を越えたら自走するんだろう」
と途方にくれることもあります。

集中力。
見直し。
時間配分。
苦手単元の把握。
質問する力。
ノートを取る力。
中学受験には身につけることが山ほどあります。

でも自走できる子は、
最初から自走できていたわけではなく、
「1問最後までやる」
「1回見直してみる」
そんな小さな成功体験を積み重ねているのかもしれないなと。

受験勉強をしていると、
偏差値や順位ばかり気になります。
でも実際には、
問題の途中で話しかけなくなった。
間違いを見直せるようになった。
そんな小さな変化こそ、
将来の大きな成長につながるのかもしれません。
今日も我が家は、
まずは1問。そんな練習を続けています。