今、なぜプログラミング教育に注目が集まっているのか?

2020年度を目標に小学校でプログラミング教育が必修化されることになったこの動きを先取りして、首都圏を中心に子供向けのプログラミングスクールが増え、週末や長期休暇には関連ワークショップも数多く開催されている。

2017年にさせたい習い事ランキングで、
プログラミングはスポーツや英語を抑えて1位になった。

理由のひとつには、プログラミングを学ぶことが、21世紀型スキルの育成につながるとの見方があるだろう。

論理的思考力、課題解決力、創造性、コミュニケーション能力、コラボレーションのう力、情報リテラシーなどグローバル社会を生き抜く力として必要な21世紀型スキルは、「ものづくり」や「課題解決」を目的とするプログラミングの学習プロセスと親和性が高い。

そのため、自分で問題を発見し、情報を活用したり、他人と協力したりしながら、正解がひとつとは限らない問題に対して、解決していくことに重きが置かれている。

このような能力は先の予測が難しい未来の社会を生き抜く力としても必要であることから将来プログラマーになるならないにかかわらずプログラミングを学ぶこと自体に価値があるという見方も広がっている。

一方で、デジタルネイティブと呼ばれる今の子供たちの現状はどうか。

多くの子供たちは、幼い頃からスマートフォンやタブレットに親しんでいるものの、それらを使ってやることといえばゲームや動画視聴といった受け身な使い方が多い。そうではなく、コンピュータを使って自分たちも「作り手になれる」という発想を持つことは重要だ。

プログラミングは子供たちにそんな気づきを与える手段として有効であり、幼い頃から楽しんでプログラミングに親しむ体験を積み重ねることも大切だ。

第4次産業革命と呼ばれる今、人工知能やIoT(モノのインターネット)など新たなテクノロジーが普及される時代に突入した。

このような変化の激しい時代を生きる子供たち。

誰もが必要な「素養」として、プログラミングを学ぶことが求められるようになってきたのだ。